歯ブラシや歯磨き粉のCMを見ていると、映っている芸能人の歯をとても綺麗だと思います。色の白さは勿論ですが、真っ直ぐに並んだ歯列にも、感心してしまいます。
歯並びは、生まれつき悪い場合もあれば、頬杖をつく、うつ伏せや横向きに寝る、口呼吸をする、抜けた歯を放置しておく、といった生活上の行動の癖によって、成長の過程で悪くなってしまうこともあります。
歯並びが悪いと、見た目だけではない、様々な弊害があります。歯並びが悪いと、上手く歯を磨くことができません。また、虫歯や歯周病の進行を防ぐ役割を持つ唾液が、歯や歯茎に行き渡りづらくなりますので、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
歯並びが悪いことで、咀嚼や飲み込みに難があったり、特定の音が発音しづらかったりする場合もあります。顎関節症と呼ばれる病気の原因として挙げられる一つが、歯並びの悪さとも言われます。顎関節症が生じる原因には、他にも生まれつきの顎や顔の歪みや、歯ぎしりなどもあり、これら複数の原因が重なって、顎関節症になるそうです。
このように様々なリスクのある歯並びが気になる方は、見た目が悪いだけだからと放置せず、可能な限り、治療することをおすすめします。
歯医者で行われる歯並びの矯正方法には、以下のようなものがあります。
歯一本一本にブラケットと呼ばれる器具をつける方法。微調整ができ、高い効果を期待できる治療法だが、前歯に器具をつけるので矯正していると一目で分かってしまうので、外見を気にする人には向かない。
歯の裏に器具をとりつけ、矯正する方法。ブラケット矯正と比較して分かりにくいが、費用が高く、また舌に違和感がある。
取り外し可能な専用のマウスピースを使う方法。舌側矯正と同様、目立ちにくいが、食事の時や歯磨きの時を除いて、1日およそ20時間程度つけていないと効果が出にくい。
矯正は、希望する部分だけに行うこともできます。歯全体を矯正するよりも費用と時間を抑えることができるので、一部分だけがずれてしまっている時などは、部分矯正をおすすめします。但し、部分矯正では、かみ合わせを正すことはできませんので、ご注意ください。
上で紹介したほかに、「床矯正」と呼ばれる矯正方法もあります。これは、マウスピース矯正法に似ていますが、主に子どもに使われている矯正方法です。歯並びの矯正治療は、正しい位置に歯を戻せない場合、邪魔な歯を抜くことで歯並びを正すことがあります。しかし、床矯正は、歯を抜くことなく、顎の骨を拡大して歯を並べる方法です。そのため、顎の骨を拡大しやすく、歯を動かしやすい子どもを対象として、床矯正治療が行われることが多いです。
東京都近郊にお住まいであれば、練馬区にある「しのはら歯科医院」で、床矯正を受けてみてはいかがでしょうか。装置での治療だけに頼らず、歯並びが悪くなった原因と思われる、改善するべき癖や習慣などを考えてくれます。虫歯や歯周病の予防のため、早期に歯並びを治すことを推奨していますので、お子さんや自分自身の歯並びが少しでも気になったら、相談してみてください。